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司法試験合格体験記(2019年度)

2019年度合格者 松井香織さん(既修者コース修了)


 琉球大学法科大学院9期の松井香織と申します。  私の合格は、法科大学院の授業への真摯な取り組みが力になったと思います。知的好奇心から寝食を忘れて勉強に没頭した一定期間があったため、その後、法的理解の内容程度がほぼ変わらなかったと思います。授業で検討した判例や論点が試験問題に出てくると、その授業の教室の様子やなされた発言などと併せて記憶が蘇るものも多いです。 但し、短答式試験については、過去問を解いていなかった初回は不合格でした。過去問の検討は必要です。 論文式試験については、定義と判断基準の要約、思い出そうとすることなく自分の名前を書くようによどみなく言語化できることが重要でした。  琉大法科大学院は、教授陣が皆熱心に対応してくださいますし、学生が期を超えて学びあう関係にあります。個々の学生専用の机が用意された24時間利用できる自習室も提供されています。沖縄弁護士会や企業、財団によるバックアップも充実しています。 私は、鎌倉フェローシップの奨学生でした。経済的な助けを得られたことはもとよりですが、受験期間を通じて、大変勇気づけられました。また、勉強と並行して沖縄県内の複数の法律事務所で事務を経験する機会を得ました。実務で活躍されている先生方の姿や、現にやり取りされる書面に接することができたのは貴重な経験でした。 受験期間はあっという間でした。わき目もふらず熱中し、それに共感してくださる多くの方々に支えられて楽しい期間でした。私は、琉大法科大学院で学んだからこそ、くじけることなくこつこつと勉強を続け合格できたと思います。

2019年度合格者 真栄里嘉邦(未修者コース修了)

 琉球大学法科大学院への進学を考えている皆様  こんにちは。琉球大学法科大学院13期未修者コースの真栄里 嘉邦と申します。  私は県内の高校を卒業後に明治大学法学部法律学科に進学しました。大学卒業後は2年程度資格の予備校に通い,その後,琉球大学法科大学院に未修で入学しました。  私が,法曹を志望したのは,明治大学4年次のときの就職活動を通して自分が何をしたかを考えたときに,弁護士という依頼人のために最後まで力を尽くせる専門家になりたいと考えたからです。そこで,大学卒業後に資格の予備校に通いました。ただ,機械的に,暗記したり,技術的な観点にとらわれ,資格の予備校に通っている間は,法的思考という法曹に必要な能力を身につけることはできませんでした。 そこで,法科大学院に通い,受験テクニックとしてではなく,法律を本質的に学ぼうと思い,琉球大学の法科大学院への進学を決めました。 琉球大学法科大学院では,知識を噛み砕いて丁寧におしえて頂いたことは勿論のこと,ソクラテスメソッドを通して,自らの力で法律論について考える力を身につけることに力を入れた授業もたくさんありました。自ら考える力を鍛えててもらったからこそ,私は司法試験に1回で合格することができたと思います。 また,琉球大学の法科大学院の先生は,授業外の質問でも,理解するまで丁寧に教えてくれます。時には,一つの論点につき計数時間も費やし教えてもらったこともありました。このように,学生に優しく,丁寧に教えてくれる環境だからこそ,受験生活中くじけることなく勉強し続けることができ,同時に法律について深い理解をすることができたと考えています。 以上のことから,私は琉球大学法科大学院に進学してよかったと思うと同時に,琉球大学法科大学院だったからこそ,司法試験に1回で合格することができたと考えています。 最後まで読んでくださりありがとうございました。 私の体験談が,皆様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

2019年度合格者 石川路子(未修者コース修了)


琉球大学法科大学院9期の石川路子と申します。 1 弁護士を目指して 私は、琉球大学法科大学院未修コース(9期)を修了後、4回目の挑戦で、司法試験に合格することができました。 私は、琉球大学を卒業してから、上京し、法律とは無縁の仕事をしていました。いわゆる大企業とよばれる会社に、運よく転職することができ、それなりに大きな仕事をして、やりがいもありました。しかし、仕事続けていくなかで、私は、誰かのためにする仕事に対して力が湧くのを感じ、より直接的に、困っている人の手助けをしたいと思うようになりました。そして、弁護士という職業であれば、依頼者の顔の見える仕事であり、かつ、自らのこれまで勉強してきた英語を生かして、世の中の役に立つことができるのでは、と考え、弁護士を志しました。 2 琉大ロースクールへの入学 私は、学生時代の留学経験等から、将来、国際家事分野に強い弁護士になりたいと思いました。そしてそのような弁護士像を想像したときに、米軍基地があり、国際結婚や子どもの問題等があることをよく耳にしていた地元沖縄にある琉大ロースクールで勉強するのが一番だと思い、ここへ入学しました。 (1)学修面 法律を全く勉強したことがなく、ゼロからのスタートであり、とても不安でした。実際、入学当初は、未修とはいえ、周囲は一定程度法律を学んでいる人が多く、全くついていけませんでした。それでも、琉大ロースクールは、教員との距離が近く、わからないことは、いつでも質問や相談ができ、親身になってアドバイスを受けることができました。 また、沖縄弁護士会が主催する答案練習会が1年生の夏休みからあり、入学直後から、司法試験に向けた勉強法や考え方を示してくれます。 司法試験直前の毎年1月~4月頃は、本番レベルのオリジナル問題った答案練習会があり、弁護士が直接指導してくださる答案練習会もあります。科目別に日を分けて行われるので、私は、直前期の勉強のメルクマールとして、毎年利用していました。ここでは、知識だけでなく、本番直前期の勉強法や心構えなど、弁護士の実体験をもとに、ざっくばらんに話してくださります。試験に向けて、気持ちが引き締まるのと、普段第三者に答案を読んでコメントをもらう機会はそうないので、これまでの勉強の成果を客観的に把握することができます。 その他、司法試験対策として、有志の仲間を集って沖縄県弁護士会の弁護士に答案をみてもらうオーダーメイドゼミ制度もあります。 このように、琉大ロースクールでは、1年生の頃から合格まで、司法試験合格にとどまらず法律家としてのマインドを徹底的に勉強できる環境が整っていると思います。 (2)琉大ロースクールでの学び 私は、英語が得意だったこともあり、インターナショナルロイヤーコースに入りました。同コースでは、ハワイ研修や、アメリカ法や、法律英語等が受講できます。アメリカの司法制度を学ぶことで見えてくる日本の司法制度や社会全体の考え方を知ることができました。 また、沖縄ならではの科目として、米軍基地法という授業がとても印象的でした。米軍基地の存在は、県内外を問わず賛否両論、議論が複雑な問題です。これを、法律や経済面から考察していきます。実際に、米国領事館へ行き、領事と議論を交わしたり、基地内の法務部の見学へ行ったりました。日常生活で、日本あるいは沖縄側の意見は多く見聞きしますが、アメリカ側の声を直接聴く機会はあまりありません。異なる立場の意見に触れ、沖縄における基地の在り方を改めて考える貴重な体験でした。 さらに、琉大ロースクールは、性の多様性の尊重に関して、学内の講義や講座のみならず、地域社会へ積極的な働きかけを行っています。問題提起から解決の提案まで、一つ一つの活動が世の中を動かしていくダイナミズムを肌で感じました。私も、こうして世の中に貢献できるような法律家になりたいと、強く思いました。 目の前の司法試験に向けた勉強も大事ですが、このような、将来のための学びや考察は、複雑多様化する現代社会における法律家にとって必要不可欠だと思います。琉大ロースクールでの学びは、私の視野を大きく広げてくれたと確信しています。 3 終わりに 私は、琉大ロースクールに入学して本当に良かったと思っています。 私が、4回も司法試験に挑戦し、純粋未修から合格を勝ち取ることができたのは、琉大ロースクールのおかげだといっても過言ではありません。 学生のみなさん、学校の授業は、積極的に活用してください。教員や弁護士に知識を教えてもらうという受け身の姿勢ではなく、法的思考能力を養うという目的をもって、主体的に学修にのぞめば、必ず力はつくと思います。ゴールが見えず、不安になることも多々あるかと思いますが、それでも、自分が納得する結果となれば、全てが良い思い出となります。過去が素晴らしい思い出となるよう、目の前の今日一日を頑張ってください。 末筆になりましたが、1人でも多くの仲間や後輩が納得のいく結果を残されること、また琉大ロースクールの益々の発展を、心から願っています。

司法試験合格体験記(2018年度)

司法試験合格体験記(2017年度)

司法試験合格体験記(2016年度)